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【東京都1部第12節インタビュー】BANFF TOKYO21番 長谷川健

[投稿日] 2017.1.24


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届かなかった想い
「まあしかたがないですね…」
このインタビューの1か月後、最終節の最終試合で最下位八王子がサンパチオを倒したことにより、順位がバンフと入れ替わり、バンフの都2部降格が決まった。冒頭のセリフはバンフの長谷川のその時の言葉。その後に「まあ最後の試合が終わっても、僕たちには設営の片づけがあり、それをきっちりやり切るまでは僕らの都1部は終わりじゃないですから…」と最後まで長谷川は長谷川だった。やるべきことはやった。それでも届かぬ想いなら、また一からやり直せばいい。みんなで積み重ねてきたことはけっしてゼロではないのだから。そんな心境だろうか。

近年のバンフは結果的には残留争いをしているが、常に試合は激しい僅差。あわよくば逆の立場でリーグ終盤を迎えていても全くおかしくはなかった。その『名勝負製造工場』と言われるバンフの最大の名勝負は昨季の町田戦。バンフの若手にはもともとTOCARというチームに所属していたメンバーが多くいる。そのTOCARはその2年前の都2部最終節で町田と戦っていた。TOCARはこの試合に負ければ3部降格。一方の町田は勝てば優勝が決まる大一番。しかし試合の内容は町田は勝てば優勝とあわよくば得点王そしてMVPも手にする状態で試合は町田のやりたい放題の一方的な展開。結果的に11対1で町田がTOCARに圧勝するのだが、町田の優勝が掛かった試合で満員の会場でのやられっぱなしの屈辱にTOCARの若い選手たちはピッチから逃げ出したくなっていた。プレーが切れる度に顔にはすぐにあきらめたような表情になった。それを見ていたTOCARのベテラン選手は代えるどころかそこで一喝!! 「最後まで戦え!! 心が折れても試合を捨てるな!! 」と。試合後、ベテランが多いTOCARは若手選手にこの試合の説教をすると思いきや、笑顔で選手を迎えた。そして語りかけていたまるでそれは「このボロ負けでも最後まであきらめなかったことが必ず活きる時が来る。そして“いつかきっと”俺たちの代わりに必ずどこかでカタキを取ってくれよ!!」と言っているようだった。そのことを長谷川を含めたバンフのメンバーが知っていたかはわからないが、この試合のバンフはその思いが乗り移ったかのように躍動。下馬評では町田の圧勝が優勢の中、長谷川、菊田の活躍で終盤まで町田を圧倒。味方のゴレイロが負傷交代するほどの総力戦であわやの場面を何度も作ったが、結果的に残り数十秒で町田のパワープレーに押し込まれた2対3の惜敗。ただその経験が選手を成長させ、結果的に昨季の逆転残留の“ミラクルバンフ”につながった。

今回、都2部降格を決めてしまったが、たぶんバンフのメンバーはネガティブにはとらえていない。1部でもやるべきことをやったけど届かなかった。でも2部とはいえ、今まで経験してきたような最後まであきらめない戦いをすれば、間違いなく長谷川が言う“バンフが落ちたことが勿体ない”になるし、都1部に上がってきた時には終盤に見せた“ミラクルバンフ”を見せてくれると思う。もちろん都2部降格から即昇格は並大抵のことではない。ここ3年間の2部降格チームが都1部に戻ってこれていないのは現実だ。今回は届かなかった想いだったかもしれない。でもそのあきらめなかった経験がみんなを強くする。その経験を糧にバンフが来季どのような戦いをするのかわからないが、強くなったバンフをまた見てみたいのも事実。そのあかつきに今度は町田を倒す存在になって欲しい。あの日あの時の“いつかきっと”を胸に…。

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舘野 まず今日の勝利おめでとうございます!!

長谷川 ありがとうございます!?

舘野 まあそうですね。おめでとうというわけではないかもしれませんが、(長谷川 そうですね)バンフの勝利に一言お願いします。

長谷川 まあ、なんか家庭の事ではありますが、子供ができてから全然チーム練習には行けてなくて。チームにも迷惑を掛けて、そんなに準備をできていない自分をチームが温かく迎えてくれて、かつ使ってくれて、最後に勝って終われて本当に良かったです。

舘野 ありがとうございます。そんな状況の中、お話を聞かせて頂いて。

長谷川 いえ、大丈夫です。

舘野 まず試合前のお話ですが、まだこの時点では完全決定では無いのですが、降格圏内に落ちてしまって、落ち込んでるではないかと思いきや、みんな凄く気合いが入っていて、“最後この試合には絶対勝つんだ!!”という気持ちがヒシヒシと伝わって来たのですが、それってチームで何かをやろうとしていたことがあったのでしょうか?

長谷川 いや、こういう状況になってしまったのも、全部自分達のせいなんで。それはもうしゃないというか、そこは割り切って。なんでしょうかね。あるっちゅうかあるんでしょうけど、ほぼ残留は厳しいっていうのはみんなわかってるけども、最後はきちっと勝って終わりたいというのありまして、純粋に勝ちたいがみんなの中で湧いてきたんだと思います。

舘野 なるほど。

長谷川 あと個人的ですが、一昨年ですかね。僕らが設営している中で情熱対ジュールの試合があって、(舘野 あっ、あれ一番嫌でしたよね(笑))あの試合なんかまあ設営していてドキドキだったんですけど(笑)。客観的にジュールさんをパイプ椅子から見ていて、なんかこういうチームが落ちるのは絶対に嫌だなと思ったんですね。去年もレボがBRBといい試合をしていて、ああいうチームが落ちたらもったいないなぁと思っていたし、どうせだったら僕らも最後そういう試合をして、他の1部の皆さんに“バンフが落ちたら勿体ない”と思ってもらえるようになりたいし、みんなもそういう気持ちだったと思います。

舘野 ありがとうございます。ではちょっとだけ試合を振り返りたいのですが、まずこの試合のバンフの気合いがハンパないというか、もうなんかディフェンスから体を張っていく状況で、どちらかというとカウンター狙いなんですけど、あっちのパスを全力で止めに行くなど守備の時の集中力が凄かった。特にゴレイロの片桐さんはファインセーブもそうですけど、かなり気合いが入ってましたね。

長谷川 いやあいつ、今日はMVP挙げてもいいと思いますよ。(舘野 正直、悩みました(笑))一年間なかなか試合に出れない状況が続いていたし、練習の内容とかだと、順調に行けばもう一人の亀さんとかの方が良かったかもしれないけど、仕事で来れないことで巡ってきたチャンスをああいって掴んだんで、逆に一年間悔しかった思いをこの試合でぶつけてくれて嬉しかったし、彼の活躍は必ず来季にも繋がると思っています。

舘野 本人もそういってもらえて嬉しいんじゃないでしょうか。話を戻しますが、先制したのは水口選手。その後に今までそんなに出てこなかった杉田選手が、なんか根性で決めましたね。

長谷川 そうですね。ラッキーボーイ(笑)。でもああいう所で決めるのはチームが盛り上がるし、すごく大事ですよね。

舘野 なかなか決めた後のパフォーマンスも気持ち良かったですね。2対0で前半を終了したんですけども、後半に向けて何かチームで話し合いはあったのでしょうか?

長谷川 まあ僕らいつも先制してもそこからひっくり返されるというのがあったので、(舘野 ちょっとありましたね)そういうのをみんな教訓として踏まえて、あのリードはしているけど、そこは仕切り直して、大事に行く所は大事に行って、チャンスの所はチャンスとして活かそうと。弱気になってもイケないし、かといって押せ押せになってもイケない、微妙なバランスが難しかったんですけど、そこはみんなで話して後半に臨みました。

舘野 かしこまりました。後半は世田谷に1点を返されましたが、27分に菊田選手が決めると、水口選手が決めて4点目。長年、バンフを支えてきた2人のゴールは見ていて気持ち良かったですね。(長谷川 そうですね)できたら長谷川さんに決めて欲しかったのですが…。

長谷川 あっ、すいません(笑)。(舘野 2回、左サイドでいい場面がありましたね)いやー、自分で決めたい気持ちが強すぎて、ビビッちゃいましたね(笑)。

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舘野 長谷川さんが決めれば、盛り上がるし、一番絵になる感じはありましたが、すいません。その後、みんな気合いがちょっと空回りしてる部分もあって、世田谷に連続で決められ1点差。ここからは残り時間数分をどこで長谷川さんを含めた昔からバンフを支えてきたメンバーで守ってくれるかというのが、みんなもあったと思うのですが、守っていてどうでしたか?

長谷川 まあでも長く一緒にやっているんで、出ていた僕や琢太や菊さんは最後は責任を取るメンバーだと思うんですよね。長く使ってもらってましたし、自分たちで責任を取んなきゃ。あれだけ片桐には頑張ってもらって、杉田も点を決めてくれて、最後は僕らで締めないと。まあそういう形で使ってくれたんだと思います。まあ最後は平(庭野選手)がピッチ立ってましたけど、(舘野 はい)理由は分からないですけど、まあ泣いてましたね。

舘野 そうですね(笑)。ということで4対3で勝利を収めました。こと今季のバンフに関しては惜しい試合を逃してしまった印象ですね。下手すれば逆の立場でスタートダッシュができたわけで。最後は勝ったんですけど、そこが勿体ないというか、本当に悔しいですね。

長谷川 そうですね。そこに関しては根本を作ってしまったのが僕だったので、(舘野 いえいえ)開幕戦の情熱戦で僕がFKでマークをつられちゃって、そっから決勝点を入れられてしまったので、あの1点は一年間引きずってしまいましたね。というのは思ってやってましたけど。

舘野 うーん、それだけではないですけど、悔しい場面ですよね。まあ今日勝ったことで現時点では11位ということで、これで一応、町田またはフウガの優勝したチームの関東昇格によって、残留が決まるわけですが、去年の不動前のような形になりますが、ギリギリまで自分たちを捨てなかった仲間に一言お願いします!!

長谷川 そうですね。ほんと今季は8月末くらいから全然チームに行けてなくて、迷惑ばかりかけていたんですけど、みんな気持ちを切らさずやってくれて、最後にこう勝って終われたことは良かったかなと思っています。僕自身、今日はあまり活躍をしてないんですけど…

舘野 いえいえ、試合中も熱いプレーや味方を鼓舞とか素晴らしいキャプテンシーが伝わってきましたよ。

長谷川 いやいや、まあみんなに胸を張って言えることは無いんですけども、一年間このメンバーで戦えて、本当に良かったですし、まあやれることはやったのであとは祈るしかないですね。

舘野 ありがとうございます。では最後にまだ来季どうなるかわかりませんが、これからのバンフの目標と長谷川さんのこれからの目標で締めたいと思います。

長谷川 まあひとまず最終節での設営が残っているので。(舘野 はい、そうですね)設営をきっちりやってこそ、リーグに参加する責任があると思っているので、そういった所でもバンフの設営でスムースに進行できたとかで、1部に残ってもらえたらと思っていただけたら嬉しいです。まあ自分の事に関しては、今の時点では家庭の事もあるので何とも言えませんが、最終節が終わってからゆっくり考えようとは思ってます。

舘野 僕らもたぶんチームの皆さんもフットサルソーシャルワーカーとしての長谷川さんのこれからのご活躍を楽しみにしていますよ。

長谷川 あはは、そうですね。選手としてやって行きたい気持ちもあるけど、まあ家庭と相談しながらもあるので、そういった仲間に今は“本当にありがとうございます”とだけ言わせてください。

(ありがとうございました)

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文:舘野 秀行

写真:菊地 尚哉




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