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【東京都1部第11節インタビュー】NEO11番 小坂 雅和

[投稿日] 2017.12.31


 

関東で花を咲かせる為に底辺から這い上がったNEOのカリスマ
「選手として散る前にもう一度…、その為にネオを関東リーグに上げて、そこで花を咲かせる」とは今から4年前に当時まだ東京都のエントリーリーグ所属のNEOへの練習取材にて監督兼エースの小坂選手から聞いた言葉だ。

当時埼玉県リーグや選手権での実績から鳴り物入りで東京都に殴り込みをかけたとはいえ、体育館や球技場ではなく一番下のリーグの且つ、屋外の人工芝コートでの戦いに、“関東で花を咲…”が夢の中の夢のように遠く聞こえた。案の定というか、東京転籍1年目は唯一、不覚を取ったチームがそのままブロックを勝ち抜き、ネオ自体はまた底辺からスタートを余儀なくされた。あれから3年、そのネオはカリスマ的なリーダー・小坂を中心に一緒に戦える仲間が増え、そして1年ごとにカテゴリーを上げ、ついに今季東京都1部に昇格。そしてわずかながら1部優勝そして関東参入に手が届くところまで這い上がってきた。あの日あの時、落合南長崎にある蒸し暑いフットサル場で熱く語った言葉が夢物語ではなく手を伸ばせば届くところまできた。

現在、若者たちを間でカリスマ的な人気を放つレゲエロックバンドSiMのボーカルMAH(マー)は元々はライブハウスすら満員にならなかった自身主催のフェスがついに野外特設会場で大盛況になった時にステージで涙を流してこう言い放った「どんな大きなことでも口に出すことが大事だと思う。それに向かって本気でやっていたら、いつの間にか支えてくれる人が増えてってさ、気づいたら俺の周りには仲間しかいませんでした」と。

小坂も同じくあの日あの時の大言壮語がSiMのMAHのように同じ目的を持った仲間が増え、そしてその本気がチームを高みに導いた。泣いても笑ってもあと1節。圧倒的な一強のはずが毎節ごとの何が起こるかわからない戦いで、転がり込んだわずかなチャンス。関東上がって花を咲かせるのか、それとも散り行くさだめなのか、NEOのカリスマは自分と仲間を信じ、全力で夢への扉を開く賽(サイ)を投げるに違いない。

舘野 まず勝利おめでとうございます。

小坂 ありがとうございます。

舘野 試合では先制点と2点目のアシストを決めましたが、そこに一言お願いします。

小坂 えーと、自分だけというよりはみんなで取れた点かなと思っています。あのー自分自身、前で基点になって攻撃を作ろうという意識があったので、そこにたまたまボールが来て、決めただけで。2点目も(味方が)走りこんでくれていたので、狙っていた形かなと思います。

舘野 これで勝ち点上は17で3位ですね。(小坂 そうですね)得失点差とかまだ対戦結果もあるのでまだしっかりとは言えないですが、今年昇格から3位という成績で勝ち点17まで積み上げたことに一言お願いします。

小坂 そうですね。開幕戦のフウガバッファローズとの戦いから良い流れに乗れていた中で、途中で何試合か落とすもったいない黒星もあったのですけど、僕たちはリーグをトータルで見て計算するより、目の前の試合を確実に取るという事に意識を置いていました。それが振り返ってみたら勝ち点17という形で積み重なったかなとは思います。

舘野 わかりました。では先に簡単に試合を振り返りたいのですが、その前に今日の対戦相手のノルテは3部から2部、そして2部から1部に上がる時も一緒でまるでライバル関係のような存在ですが、(小坂 そうですね)そのノルテに対する印象とノルテ戦に向けて取り組んできたことはあったのでしょうか?

小坂 はい。まずは2部の時も試合をさせて頂いて、引き分けだったんですけど、一緒に上がってきた中で特別な意気込みとかはなくて、先程も言った通り目の前の試合を一つひとつという事なんで。まあ対策でいえば上手い選手が何人かいるので、それに対しての練習はしてきましたが、特にライバル視とか特別な思いというのは無くて、自分たちが勝ち点3を積み上げる為には何ができるかが優先でした。

舘野 なるほど。そんな中でのこの試合の対策はありましたか?

小坂 石川君ですね。(舘野 はい、14番)まあ彼だったり、サイドで基点を作る選手が多いかったので、サイドラインでの守備の徹底だったり、逆サイドの絞りというのは練習からずっとやってきた事だったので、それは上手くハマったかなとは思っています。

舘野 ありがとうございます。では簡単に試合を振り返りたいんですけども、先程1点目、2点目は最初にお聞きしたのですが、1つだけ気になったのは、1点目、あれはハイチ戦の香川の同点ゴールのような形を狙ってました?

小坂 僕まだハイチ戦観てないんですよ(笑)。

舘野 あははは(笑)。すいません。速報で書いちゃいましたよ。寝転がりながら…あれを狙ってたのかなぁと。

小坂 そういうわけではないですが…あとで確認してみます(笑)。

舘野 いえいえ、ナイスゴールです(笑)。その後、3点目がえーと武藤選手がカットインから豪快なミドル。初っ端もバーに当てたりだとか、好調を維持していた部分はありましたね。それは5時起き、6時起きとかチーム自体が早めに準備したことが大きいのでしょうか?

小坂 そうですね。まあ1部に上がって心掛けているのが、社会人チームとして練習の頻度とか時間とかは限りがあるので、(舘野 まあそうですね)その分、コンディションに関してはみんな高い意識を持ってやっています。例えば食事管理とか自己管理とかそういう部分から徹底してやり始めているので、そういう一人ひとりの試合への取り組みがこういう第1試合からでも出たかなと。

舘野 ありがとうございます。前半は3対0で折り返して、ネオにとって幸先良い前半戦だったんですけども、後半に向けて守りに行こう、それとももう少し攻めに行くのか、どちらを選んだのでしょうか?

小坂 これも練習から取り組んでるんですけども、ウチはただ紅白戦をやるんじゃなくて、日頃から得点リードしている状態とビハインドしている状態の戦い方をテーマにおいて紅白戦をやっています。今回も前半が終わった時の状況に対して無理に攻めるのではなく、ミスを少なくしてそのまま点差+相手のミスを突いて追加点を奪って行こうとそう考えてました。

舘野 わかりました。では後半なんですけども、やっとノルテもエンジンが掛かってきて、特にBRBから移籍してきた橘くんがすごく良い基点になってくれたりだとか、宋くんあたりが良い動きを見せて、やっとライバル同士らしい息詰まる攻防が見られました。そんな中で4点目がカウンターから高林選手が左サイドからシュート。その後に田口さんのミドルシュートに高山選手が肩で飛び込みゴールと。(小坂 はい)とはいえパスミスから1点こそ取られましたが、その後のノルテの猛攻をしのぎ切りました。これはネオとして今回ディフェンスに力を入れていた部分はあったのでしょうか?

小坂 そうですね。守備が元々ウィークポイントの所もあり、得点は取れるんだけど、失点があるがためにリードしていた試合も苦しい展開になってしまうので、守備に関して徹底的な見直しはしています。

舘野 そうですね。ネオさんの戦いはシュートゲームになりやすいイメージはありますね。

小坂 はい、打ち合いが多かったというか、まあそういう所を改善していかないと上には行けないし、今回はそこはみんな意識したと思います。

舘野 かしこまりました。結果的に5対1でネオが勝利を収めました。これでネオの勝ち点が17になりまして、他願本力ながら優勝の可能性が出てきました。ここに一言お願いします。

小坂 えーと、メンバー全員、優勝を全くあきらめていないので。(舘野 素晴らしい!!)ほんとに毎節、何が起こるかわからないし、開幕戦のフウガ圧倒的な優勢の中で僕らが見せたドローであったり、情熱戦も前半かなりのリードをしながら、逆に追いつかれたりと。(舘野 そうですね)このレベルでやると全く予想できないことばっかりなので、最後の1節まで勝ち点を取って、上位にプレッシャーを掛け続けることにブレは無いし、そういう事が選手権であったり、来季にもつながるので、ギリギリまで高いモチベーションでやって行きたいです。

舘野 ありがとうございます。ではそのネオのここから逆転優勝へ向けてのウリというか、試合でこういう所を注目して欲しい所はあるのでしょうか?

小坂 そうですね。このレベルになると技術であったり、テクニックが上手いチームがたくさんいる中で、僕らはそういうタイプでは無いので、とにかく走ることだったり、球際の強さだったりそういう所を徹底していこうと。(舘野 これはハリルホジッチ監督が言う“デュエル”(※時に1対1の強さでも言う)という事ですね)そうですね。その部分はどこのチームにも負けないように徹底しているので、少しきれいなゲームではないかもしれないですが、勝ち点取るために戦うスタイルというか僕らのあきらめない姿勢を観て頂けたと思っています。

舘野 かしこまりました。では最後になりますが、ネオのこれからの目標と小坂さん自身の目標を教えて頂けたら幸いです。

小坂 まずチームとしては先程も言いましたが、勝ち点を積み重ねて東京都の代表になって、関東参入戦に出場して、関東リーグに行くことを目指してるチームなので、そこは全くあきらめていないので、ギリギリまで優勝を求め続けて行きたいです。自分に関してはいい若手がたくさん出てきたので、(舘野 そうですね)ゲガ無く長くプレーをできればなと思う反面、まだまだ若手には負けられないので、練習から良いプレーを心掛けていきたいと思っています。

舘野 わかりました。これはリーグ戦やまだまだ残っている選手権(※インタビュー当時、今季は東京都大会決勝大会1日目にて惜しくもPKで敗退)に関しても、前に練習取材にお伺いした時に小坂さんがおっしゃった“関東で花を咲かせる”というのは今季、又は来年見られるのでしょうか?

小坂 そうですね。本当にそれが目標なんで、今はまだその途中かもしれませんが、僕らが東京に出てきて、初めて取材をさせて頂いた時から一個一個進んでるんで、絶対に腐らずにあきらめずに目標を達成していきたいなと思っています。

(ありがとうございました)

文:舘野 秀行

写真:菊地 尚哉




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