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【東京都3部参入戦インタビュー】東海道品川宿FC 13番 松村 圭祐

[投稿日] 2019.6.12


この試合で最大のシビれる場面は1対1で迎えた延長戦後のPK戦におとずれる。相手ドリームはそれまでベンチで監督のごとく指示を出していた肥沼謙がPKキーパーとしてピッチに登場したからだ。肥沼はかつてFリーグ発足時から数年間、東北唯一のFリーグだったスレラミーゴいわて花巻(現東北1部)で活躍した名ゴレイロ。その存在感はアップの段階から蹴る方を威圧するくらいの迫力があった。しかし東海道には勝算があった。それは昨年夏の選手権での記憶。「今季の選手権の予選の時にPK戦が3試合あったんですよ。延長とPKの繰り返しで。結果的にその戦い方で勝ち続けていたので、PKになったらワンチャン行けるなと」。その経験則と絶対的な自信がドリームを上回り、PK戦で5-4で東海道が激戦を制す。ゴレイロ松村はPK2本止めて勝利に貢献した。正直、同じようなスクールを抱えるチーム同士の対決。勝って嬉しい反面、子供たちの事を考えると後ろめたさも感じるのは事実。だからこそドリームの分も次の日は勝って3部に上がらなくてはならない。そして次の日の試合で3部の学習院大に勝利し、悲願の3部参入を決める。「今日見に来てくれている子供たちと将来同じピッチで真剣勝負ができるようになるまで、体を鍛えながらその日を楽しみに頑張りたいです」と松村。今季は3部に舞台を移し、そう遠くないであろう教え子たちとの試合を楽しみに、今日もゴールの前に立ち続ける。

舘野 本当にお疲れ様でした。

松村 ありがとうございます。

舘野 まずは劇的なPK戦での勝利!! ここに一言頂いてもよろしいでしょうか?

松村 そうですね。僕らはクラブを立ち上げて3年目なんですけども、(舘野 今季で3年目)最初の年にもオープンリーグを勝たせていただいて参入戦に行ったんですけども、(舘野 そうですね)そこで悔しい思いをしたののも事実。だからこそ今回は絶対に3部に戻ろうとチームの中で話していました。そんな中でドリームさんとの一戦は最重要に落とせない試合と考えていました。

舘野 なるほど。

松村 相手自体はけっこう上のリーグとかでやっていたメンバーもいましたが、(舘野 そうですね。元Fリーガーとか関東リーガーがいましたね)相手等ではなく、普段からやってることをピッチの中でできれば絶対に勝てるからという気持ちを持って臨んだので、本当に感慨深い勝利です。

舘野 ありがとうございます。ではこの対戦が決まったのって、1ヶ月前くらいだと思うんですけども、元Fや関東リーガーがいるドリームと戦うのが決まった(※同じトーナメントの山にいる)時にチームとしてはどのような準備をしてきましたか?

松村 そうですね。選手というよりは相手のチームがどのような事をやってくるのかをしっかりスカウティングして、その中で対策等を戦術に組み込んできました。(舘野 なるほど)確かにピヴォの船山選手だったり6番の渡部選手だったり、個々の能力がある選手はしっかり見ておきながらやってはいましたけど、結局1対1のスポーツではないので。どうそこに繋がせないかとか、どう自分たちは次のプレーをするかを考えながらやっていました。

舘野 ありがとうございます。では簡単に試合を振り返りますが、まず東海道は最初から積極的に前プレを仕掛けて、相手の動きを完全に封じていました。前半の出だしは良かったですね。

松村 そうですね。あのー前回のプレーオフの試合を観に行った時に相手(ドリーム)が前プレを嫌がっているように見えたので、(舘野 なるほど)だから今回は前プレから行こうと。逆に引いてボールを持たせちゃうとけっこう上手い選手にガンガンやられちゃう可能性もあったので、それをさせないための前プレでもありました。

舘野 ただドリーム自身も土曜日の午前中の試合というのもあるのか、入りから体が重かったですね。

松村 それは(笑)。僕ら必死なので重いとか硬いとかわからないですよ。(舘野 あはは(笑))僕らも仕事明けで来ている人が大半ですし、同じ条件ですからね。

舘野 確かに土曜日の午前中から重要な試合って嫌ですよね。

松村 昨日まで仕事して、人によっては飲み会の上司に付き合わされて(笑)。それでも朝起きて準備しなくちゃならないわけですから。

舘野 そうですね(笑)。すいません関係ない話を。ただやはりというか船山さんを中心としたメンバーの一発の怖さはありますが、ピヴォで収める分、スピード感は半減した感はありましたね。(松村 そうですね)それを東海道が前プレや枚数を掛けたディフェンスで押させた部分はありましたね。

松村 そうですね。自分たちもやっている事、やってきた事をしっかりやろうと必死でしたね。

舘野 0対0で前半が終わりました。後半に向けての話し合いはあったのでしょうか?

松村 まあシュートで終われている部分もあったので、課題があるなら精度だけ。あとはセカンドポストに仲間が行けるかどうかだけでしたね。そこを確認しながら後半に臨みました。

舘野 わかりました。後半なんですが、向こうに先制されてしまいました。本意では無い形ですけども、12分ハーフという試合時間で残り7分という場面での失点。嫌な予感というのはありましたか?

松村 いや、失点はしてしまいましたが、どっかでは点は取れると信じていましたので、それほど焦りは無かったです。仮にこのまま0-1でいったとしても、最後まで自分たちの戦い方をやって行こうというのはみんなで統一していたので、それに変わりは無いです。

舘野 かしこまりました。その信じていた結果として阿久津選手が20分に決めて同点。その後、延長戦を2回戦うわけですが、ゴレイロの松村さんから見てどんな感じでしたか? 例えば仲間を信じながらも早く点を取ってくれよとか。

松村 もう終わりましたけど、今季の選手権の予選の時にPK戦が3試合あったんですよ。(舘野 そんなにあったんですか!!)うちらPKばっかりだったんですよ(笑)。延長とPKの繰り返しで、PKで勝ってきたので。

舘野 それって大きいですね。

松村 結果的にその戦い方で勝ち続けていたので、PKになったらワンチャン行けるなとはみんなで話していたので、あとはゴレイロとして信用してもらってる分、こっちは守り切るしかないと思ってました。

舘野 そして思惑通り? PK戦になりましたが、昔ステラミーゴいわて花巻にいた肥沼謙さんをまさかのPKキーパーで使ってきました。(松村 そうですね(笑))相手も揺さぶりをかけてきた部分はありますが、PK戦では絶対的な自信があるとはいえ、どう思いましたか?

松村 相手がどうこうというよりは、もうほんとにPK戦に関しては、例え相手が名ゴレイロだとしても、体のどっかに当たらないと止めれないので。僕としてはどんなシュートでも精一杯当ててくださいという気持ちで臨みました。

舘野 その意気込みが伝わったのか、その分、最後止め切りましたね。(松村 そうですね)完璧に止めて勝利を手繰り寄せました。

松村 はい。最初は駆け引きに負けていたんですけども、だんだん優位になった気がしましたね。

舘野 でも大きいですね。選手権のPK戦3回って。

松村 そうですね。その経験が今回の勝利に活きた気がします。

舘野 わかりました。いよいよ明日、上の3部の学習院大と戦うわけですが、その意気込みと今後の東海道さんならびに松村さんの目標で締めたいと思います。よろしくお願いします。

松村 まず絶対に勝って、3部に上がるという事を達成したい。そして我々のチームは小学生、中学生(舘野 そうですね。今日来ているサポーターに子供さんが多いですよね)来年からはユースも立ち上げるので、その子たちの目標になるような道標をできればなぁと思っています。

舘野 なるほど。ドリームさんも似たようなチーム(子供のスクールがあるという意味で)なので、そのチーム同士の潰し合いは辛いんですよね。

松村 まあそれを言うとドリームさんも3部参入戦を経験したのは1年目で、僕らも1年目の時は勝ち上がれなかったという同じ悔しい思いをしましたから。僕らもやっぱ“何々コーチ頑張って!!”って言われながら結果が出せないのは辛かったし、でもそういう中で一生懸命なフットサルの試合を見せることが結果云々以上にに子供たちに何か残せるような気がします。

舘野 おっしゃる通りだと思います。では松村さん自身の選手としての目標はどうでしょうか?

松村 うーん何ですかね。体が動く限りはやっていきたいなと。また今日見に来てくれている子供たちと将来同じピッチで真剣勝負ができるようになるまで、体を鍛えながらその日を楽しみに頑張りたいです。

(ありがとうございました)

文:舘野 秀行

写真:菊地 尚哉




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