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【東京都2部開幕戦インタビュー】アトレチコ新宿1番 谷口 広真

[投稿日] 2019.7.13


GKはワインと同じ。熟成を重ねるほど上手い
先に行われた南米大陸ナンバーワンを決めるCONMEBOLコパアメリカブラジル2019(南米選手権)。出場する招待国の日本代表は選手選考を含め異論が続出した。これは勝ちに行くメンバーなのか、それとも来年に行われる東京五輪世代の為の大会なのか。結果は初戦のチリ戦を0対4で大敗。予選突破どころか、大会への参加を疑問視させられた中、ここから異彩を放つ活躍を見せた選手がいた。長年日本代表で活躍したGK川島永嗣だ。第2戦のウルグアイ戦から先発した川島はスアレス、カバーニの世界最強ツートップのウルグアイに2点は取られたものの51分にはカバーニとの1対1を防ぐスーパーセーブを見せ、日本の歴史的なドローに貢献。続くエクアドル戦にも先発し、15歳近く年下の選手を鼓舞し、エクアドルをあと一歩の所まで追い詰めるも、1対1のドロー。予選突破はならなかったものの、36歳の川島はベテランの底力を十分に見せつけた。

そして所は変われど八王子市富士森体育館。新宿のゴールを守る谷口は新興勢力のクリアソンの26本もの強烈なシュートを防ぎ切り、新宿の開幕勝利に完封という形で大きく貢献した。その谷口も昨季限りで選手を退くことを考えていたらしい。ただ開幕戦で見せたパフォーマンスは間違いなくチームにとってかけがえのない戦力。まだまだ一線級であることを自らの力で証明して見せた。

「GKはワインと同じ。熟成を重ねるほど上手い」とはイタリアの名GKディノ・ゾフの言葉。彼自身、40歳で1982年のイタリアW杯でピッチに立ち、W杯優勝に貢献している。昨季の東京都1部での最下位という屈辱がベテランGKの今季の活躍の原動力。まだまだ自称おじさんの力は必要だ。一節一節をワインの原料である芳醇な葡萄に例えるならば、今季の都2部が終わる頃には新宿にどんな収穫をもたらすのか、谷口の熟成されたセービングをこれからも注視していこう。

舘野 まずは今日の試合での勝利おめでとうございます。

谷口 ありがとうございます。

舘野 開幕戦からすごい激しい試合でしたね。

谷口 そうですね。開幕が例年より早くて、準備という点で少し劣る所はあったんですけども。そこは去年の都一部の経験を活かして、チームが一体となって勝利をしようと臨んだのが良い結果になったと思います。

舘野 かしこまりました。向こうのクリアソンもアルファベットながらチーム名に新宿を入れており、おりしも“新宿対決”になったわけですが、そこに一言お願いします!!

谷口 こうして開幕から新宿対決になったわけですが、実はあまり意識していなくて…。

舘野 新宿クラシコ(笑)。

谷口 そうですね(笑)。クラシコです。でも結果いい試合ができて良かったですし、(舘野 おもしろかったですね)激しかったのでやりがいもありました。

舘野 ありがとうございます。では少し試合の話を。相手は今季から2部に昇格してきたクリアソンですが、情報も含めて新宿さんの対策等はあったのでしょうか?

谷口 いやー正直、僕らも昨季は1部にいましたので、全く情報が無くて。(舘野 はい)ただ直前になって相手のメンバーの情報や特徴がわかるようにはなったのですが、それを見たからと言って本当にそれ通りに動くとは限らないので、まずは相手を意識する以上に自分たちのできるフットサルをやる事を心掛けました。

舘野 わかりました。では試合を簡単ながら振り返ります。まず相手の攻撃なんですけども、開始早々からぶっちゃけ分厚かったですね。

谷口 そうですね。身体が強いわりに動きも素早かったので、僕らも押し込まれる時間帯が前後半通じて多かったように思います。(舘野 そうですね)ただそこをしっかり我慢できたことがゼロに抑えた原因かなと思います。

舘野 相手の特徴として身体が強そうな27番の方(秋山選手)をピヴォに使ってきて、前線で体を張ってそこから素早くシュートをしてくる。嫌な展開でしたね。

谷口 はい。ただウチのディフェンスもカットに関しては上手いので、相手がそこに入ることが解れば、しっかり対応してくれると信じていたので、そこは信頼してました。

舘野 わかりました。そんな中、12分に中央を抜け出した伊藤さんがゴール。助かりましたね。

谷口 正直、非常に助かりましたね。先制点を入れるか入れないかという所で試合の流れが大きく変わってくるので、僕自身も本当に嬉しくなりました。

舘野 おっしゃる通りです。ただ後半なんですけども、一転して凄くピンチ。かつ谷口さんのセーブの嵐みたいになってしまいました。

谷口 そうですね。結果的には当たったと言いますか、今日はたまたま止めれたと思うんですけども、(舘野 いえいえ)これが安定して出せるのが今後は大事かなと思うんですけど。

舘野 ただその中の守備で新宿は相手の利き足に特化してディフェンスをしていましたね。

谷口 はい。まずはそこを出されないようにコースを限定させることで、取りどころがはっきりするので
。それを瞬時にできる力はウチのディフェンス陣にはありますので、そこはお任せしてましたね。

舘野 まあ守備一辺倒とはとはいえ、樋渡さんや伊藤君が惜しい場面は作っていたので、もう1点や2点は欲しかったですね。

谷口 うーんまあ(笑)。もう2点くらいは取れそうな時もあったのですが、決まればラクにはなったと思うのですが、逆にこうして締まった感じになったことが無失点で抑えられたのかもしれませんね。

舘野 わかりました。試合は1対0で新宿が開幕戦勝利を収めました。(谷口 はい)少しお聞きしたいのですが、今季の新宿は昨季のメンバーとそんなに変わってないように思えるのですが…。

谷口 そうですね。去年いたメンバーがほとんど残って、新たな加入は1人2人くらいなので基本的には同じメンバーでやっているという情況です。

舘野 やっぱりその昨季の東京都1部で1チームだけ落ちるという悔しい思いをして、その中でもう一度東京都1部でやりたいというメンバーが必然的に残った感じなのでしょうか?

谷口 はい、そうですね。もちろん今季東京都2部で優勝して、1年で都1部に戻る事を最大の目標にしていますので、それならば悔しい思いをしたチームで上がるというので、みんな残ってくれたのかもしれません。でもやるならばこのメンバーで上がりたいですしね。

舘野 ありがとうございます。では少し出た部分はありますが、今季の目標と谷口さんの目標で締めたいと思います。

谷口 はい。まずはしっかり開幕戦良いスタートを切れたので、優勝という目標に向かったしっかり準備をして次に望めるようにしていきたいです。そして自分としては実は去年の東京都1部が終わった時点で、辞めるつもりでした。

舘野 えっ、まだまだこんなに動けるのにもったいないですよ。あと何より(記事として)使いづらい(笑)。

谷口 ただチーム事情もありましたし、何よりこの開幕戦で火が着きましたね(笑)。まあおじさんもまだまだ頑張るぞと。(舘野 あはは(笑))まあ若手に引き継ぐのに良い手本を示したいし、自分がバックアップになってもいいくらいの土台は作っていきたい。ただそれができるまではゴール前は譲りませんけどね(笑)。

(ありがとうございました)

文:舘野 秀行

写真:菊地 尚哉




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